とても重たい荷物をひとりで運んでいる状態をイメージしてみてください。
早く荷物を降ろしてしまいたいけれど、荷物を下ろせる先ははるか遠くであったり、そもそもどこに降ろしたらいいのかもわからないなか、荷物を支えている腕はすでに悲鳴をあげている…。
こんな時、荷物を一緒に抱えてくれる人が現れたら、気持ちの面でかなり楽になるのではないでしょうか。さらに、荷物を降ろせそうな場所を一緒に考えてくれたり、そこまで一緒に運んで安全に降ろすのを手伝ってもらえたら、すごく助かりますよね。
危機を乗り切るための心理療法は、このたとえのように、差し迫ったこころの危機に対して具体的に介入をし、いったん落ち着ける状態になることを目的とします。
具体的には、医療機関の受診が必要な状態かの判断であったり、家族、職場、学校など環境面にはたらきかけて負荷を減らすためのサポートが得られないかの検討、つらい気持ちが生じた際にひとまずその状況をしのぐためにできる様々な対処や工夫についての話し合いといったことを行います。
こうしたアプローチは、支持的心理療法やマネジメント面接とよばれています。